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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




「柴崎さんがあまりにも困ってるように見えたから」



顎をもたれてくいっと強制的に上を向かされる。



「…貸し、ひとつな」



視線を絡め取られる。

しばらく脳が働かないままポカンと先生を見つめ続けていた。



「…って!!何なんですかっ!?先生さっきと全然キャラ違っ…んっ!?」



もう何がなんだかわからない。


頭は真っ白だった。


私の口が先生の口で塞がれていたのだから。



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