放課後は保健室で
第1章 保健室のセンセイ
「あーもう!可愛すぎ」
そう叫んで結が私の頭をぐっと抱え込む。そのまま髪の毛をグシャグシャされる。
「だ―!やめれい!ちょっとちっこいからって!」
160後半の結に抱えられると私の頭はほぼ胸くらいだ。要するに、チビ。
色素が薄いため髪は染めていないのに栗毛で、天パのくるくる。何度先生に目を付けられただろう。
純日本人、みたいな結がうらやましい。
みんなには「栗毛のふわふわいいなあ」って言われるけどまとまんないし先生に怒られるし良いことない。本当に。