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三角関係ときどき四角

第4章 新婚旅行

「あの二人……今日が新婚初夜になるのかな」


仲居さんが部屋から出ていった早々
千夏が呟くように口にした。


「ならないよ」

「舞彩を手懐けたとでも言うべき?」

「そうかもね」


僕の許可が下りるまで
舞彩と陵介くんの間には何も無い。


舞彩の身体から他の男を臭わせたくなかった。


舞彩には、あの頃の純真な千夏で
あってほしいだけ。

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