テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第4章 新婚旅行

「大した自信ね。私なんて内心ヒヤヒヤよ」


千夏は襖を閉める。


夫の僕に着替えすら見せたくないようだ。


「だから新婚旅行に付き添ったのか」

「悪い?隆哉こそ心配でしょ?
いくら手懐けたっていっても
四六時中見張れるわけじゃないんだから」


襖越しに会話をする。


「どうかな」


心配なのは……


舞彩が変わらずにいてくれるか。


僕の好きだった千夏であり続けてくれるか。


しかし……


襖が開いた先には……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ