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三角関係ときどき四角

第5章 天国と地獄

千夏はそのキスに抵抗するわけでも
受け入れるわけでもなく
動じずにいた。


「陵介のことで同情してくれてるんだ」

「してるよ」

「正直だね。普通はそう思っていても
言わないでしょ」

「例えば、どんな風に答えれば良かった?」

「好きだからキスしたくなった……とか?」

「それもある」


むしろそっちなんだけどな。

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