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三角関係ときどき四角

第7章 心機一転

「あの時……私がどれだけ怖かったか
隆哉に分かる?」

「……ごめんなさい」

「そうやって謝ったよね。私を襲った後も」


口にするのも身の毛がよだつ。


全身が震える。


「ど……どれだけ……こ……怖かったか……」


声まで上擦る。


「言い訳になるけど……僕の話を……」


聞きたかった。


どうして私だったのか。


それとも誰でもよかったのか。


計画性があったのか。


行きずりだったのか。

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