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三角関係ときどき四角

第7章 心機一転

「気持ち悪いね、確かに。
僕は気持ち悪い人間だ。否定はしないよ」

「開き直るんだ。呆れる」

「呆れようが気持ち悪がられようが
僕の話を聞いてもらう。その話を聞く権利が
千夏にはある」

「何様のつもり?」


隆哉がここまで強引な人だったとは。


「必死なんだよ、僕は。千夏を繋ぎ止めて
おきたいから」

「繋ぎ止める?私を?隆哉が好きなのは
高校生の私でしょ。あれから何十年
経ったと思って……」

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