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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

───ここは俺には一生縁が無いであろう
高級料亭で……


「この度は何と申し上げれば……」


初めて目にする長谷川院長は
一見どこにでも居そうな
70近いおっさんだか
……眼光は鋭い。


「医療機器の性能は目まぐるしいほど
進化し発展している。丁度いい機会だったよ。
搬入が楽しみだね」

「今月末の搬入を予定としております。
詳しくは……」


専務から預かった搬入予定の資料を
鞄から取り出す。


「そんな話をしたくて三澤課長を
呼び寄せたわけではない」


資料をあっさり鞄に仕舞う。

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