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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

狐につままれた……というほどではない。


つまり心当たりが……ないわけではない。


長谷川医院の院長といえば
長谷川隆哉の父親。


長谷川院長が何かしらの経緯で
あの事件を耳にしてしまい
俺に口封じをしようと……


あの事件が明るみに出てしまったら
会社どころの次元ではなく
社会から追いやられるだろう。


それは長谷川院長だって承知しているはず。


だから長谷川院長がそんな俺に
ここまで恩を売るような真似が
信じられなく、腑に落ちないんだ。

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