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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

窓際に向かって転がっていく指輪を
目で追っていく舞彩を見て
これからしようとしている行為は
舞彩にとって不本意だと感じた。


舞い上がっているのは俺だけ。


バカなのは俺の方。


「今日はここまで」

「ぇッ……」

「もう許せるだろ。50回はキスしたぞ」


許せないのは……


舞彩の弱味につけ込み
周りを囲み逃げ場を無くし
抱こうとした俺。


欲に走った俺。

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