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三角関係ときどき四角

第1章 合コンの行方

セックスを終えた千夏は
俺の腕から呆気なくするりと抜けた。


「千夏?」

「ごめんね。帰らなきゃ」


淡々と着替える千夏の背中を
遠くに感じた。


「もう少しだけ……ね?」


帰してしまったら
ここで終わってしまう気がした。


「欲しいのは男じゃなくて安定なの。
分かって、陵介くん」


くん付けをされて
引き留めることも出来ず
千夏は帰っていった。

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