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三角関係ときどき四角

第12章 怪文書の行方

帰宅した虎二は上機嫌だった。


「おかえり。例の女の子はどうだった?」


SNSで知り合った人と会うなんて
僕には絶対に出来ないし
そこまでの勇気もない。


積極的な虎二が羨ましくもあるけど
それが度を越えたものにならないかと
時折心配になる。


「聞きたいか?聞かせてやろうか?
晩飯の時間まだだろ?伊庵の部屋行こーぜ」


僕に聞かせたいらしい。


僕はその手の話が苦手だから
出来れば早いうちに
虎二に友達が出来ればいいと思っている。

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