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三角関係ときどき四角

第2章 夫と娘の秘密

食事を終えた後は
ママへのお土産を探す目的で
夜の繁華街を隆哉先生と歩いた。


『ママに何を買っていく?消化のいい
食べ物がいいかなぁ』

『そうだね。果物も買っていこうか』


お互いの案を口にしながらも
店舗に入ることなく
漠然と歩みを進めていると
少し前から気になっていた
煌々と輝く建物が
より現実味を帯び大きくなっていく。


その輝きに手招きされているような
吸い込まれるような感覚に陥ったのは
……私だけじゃなかった。

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