テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第12章 怪文書の行方

「色々と思い出しちゃうね。本棚の影に
隠れて……キス……したこととか……んッ」


ベッドの上で甘えるようにして
僕に絡みつく来瞳に唇を重ねた。


消極的な僕が少しだけ積極的になれるのは
来瞳とベットを共にしている時だけ。


「あのキスは……男の僕が催促してる
みたいだったから今思い出しても
恥ずかしいよ」


それに……ファーストキスだったし。


「でも伊庵は私に交際を申し込んでくれた。
すっごく嬉しかった」

「それこそ男の僕が言わなきゃって。
凄く緊張したのを覚えてるよ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ