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三角関係ときどき四角

第2章 夫と娘の秘密

T大医学部を卒業した僕は
父親が経営する長谷川医院で
世話になることになった。


そもそも僕は誰かが敷いてくれた
レールの上しか走れない人間。


毎日を平穏無事に過ごせれば
それだけで満足な人間。


友人たちの中でも多くは語らず
居ても居なくてもどちらでもいい
影が薄い存在。


19××年、そんな僕が医者として駆け出しの頃
長谷川医院の前を通学路にしている
女子高生に恋をした。

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