テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第2章 夫と娘の秘密

僕の初恋であり一目惚れだった。


恋をしたことがない僕は
医大時代の友人たちに相談した。


彼女と仲良くまではいかなくても
せめて顔見知りの間柄になりたかった。


友人たちは仕事が早く
彼女の名前と学年を
相談したその日に突き止めた。


『坂本千夏。高校三年生』


それを知っただけで
天にも昇るような想いで
僕にとっては充分満足がいく結果だった。


しかし……友人たちの悪ふざけが
度を越してしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ