もし世界で自分だけの法律があったら
第16章 体育の授業とは違うなにか
試合までの数日間。
おれと川原は必死で練習した。
しかし、相変わらず、3人のメンバーは来ない。
試合前日の練習が終わり、川原と二人で帰路を歩く。
「川原~。他の奴ら試合来んの?人数足りないと思ってんじゃねーか?」
「中仕が入ってくれたって言ったら、試合だけは来るって。」
「だったら練習来いよな。川原が頑張ってんのに、ホンット、ヒデー奴らだな」
「違うよ。ヒドくなんかない。みんなもバスケが大好きなんだ。…少しだけ…あきらめるのが早いだけだよ。だから、ヒドくなんかない。」