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好きな人が1人から2人に!

第2章 ~主人と従者~

僕は最初、ロークの事を僕の世話係とか、友達かお兄ちゃんぐらいにしか思ってなかった。

でも、誘拐から助けてもらってから、ロークの事が好きになった。

「それじゃあ、行って来るよ」

僕は、見送りに来た他の執事やメイド達に言った。

「「「「「いってらっしゃいませ、泉坊ちゃま!」」」」」

僕とロークは、他の執事ヤメイド達に見送られながら家を出る。

◇富崎家・庭◇

「泉坊ちゃま、ローク行ってらっしゃいませ」

「うん」

「はい」

庭の手入れをしている庭師は、僕達に言うと作業に戻った。

「ローク」

反対側の庭から、執事長の田中(たなか)が僕達のそばまで来る。

「坊ちゃまの入学式とはいえ、護衛を怠る事のないようにお願いしますぞ」

執事長の田中の事は、じいやと呼んでいる。

「はい、執事長」

「じいや、大丈夫だよ
心配性で過保護なロークが、護衛を怠る事は絶対にしないよ」

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