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好きな人が1人から2人に!

第6章 ~泉の恋人~

◇富崎邸2階・皇人の部屋◇

「ったく、ロークさんの泉坊ちゃまへの心配症と過保護は、どうにかならないのか…。」

自分の部屋に戻って、部屋の机に飾ってある写真立てを見た。

写真は、10年前に撮ったモノ。

当時、9歳の僕と15歳のロークさん、5歳の泉坊ちゃまが写っている。

「はぁ……絶対いつか、何かやらかすだろうなぁ…。」

ロークさんの事だ。

その内、坊ちゃまの事で暴走しそう…。

「泉坊ちゃま、僕はあなたの事が好きです」

僕は、ロークさん同様。

泉坊ちゃまの事を主人と思い仕えて世話をしつつ、本当の弟のようにずっと可愛がっている。

「僕は従者で、あなたは主人
ましてや、男同士…。
決して、抱いてはいけない感情…。」

結ばれない恋心を抱くなら、せめて心の中でずっと想い続けて良いですよね…?

◇梶家2・龍一の部屋◇

-泉視点-

あれから1時間後、龍一君の部屋のドアがノックされる。

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