21年愛~これからもずっと
第1章 リアル1章 にの目線
あの年はさ、
今から考えても、あんなに仕事がなくて
暇だったって今では信じられないような
頃の話よ?
だから、その頃相葉さんとよく一緒にいたの。
二人でね?
相葉さんの実家に行って遊んだりさ。
その頃の記憶を辿る。
相「かずくん、今日なにしたい?」
大きな黒目を輝かせて俺に聞く相葉さん。
いっつも、何かする時や決める時なんかは
俺の意見をまず聞いてくれてたっけ。
それがひとつ年上ってのを、たまに
感じる事だったりね?
普段は全くそんな事思う事ないけど……
お兄ちゃん的な?
相葉さんの中では確実に俺は、
一つ年下ってのがあって、色んな
振る舞いでそういうの感じる事あった。
仕事上では、数ヶ月早く入った俺が先輩だった
けどね?
それにさ、Jr.の頃はさ、あんまり変わらなかった
身長も。
いつの間にか10cm以上も差がついてたし。
だから、相葉さんと話す時は自然に
見上げる感じになる。
その俺から見る相葉さんは、時に可愛くもあり
時にドキッとするほど、美人だったり、
イケメてたり?
若い頃の相葉さんはさ、茶髪でフワフワの髪型
してる事もあったじゃない?
何しても似合ってたけどさ、俺はあの相葉さんに
いつも近くで何故だかドキドキしていた。
今思えばね?
あの頃はさ、分からなかったのよ。
女の子とも、普通に付き合ったこともないのにさ。
その気持ちが何なのかなんてさ……
しかも、相葉さんも男よ?
自分の気持ちに気付かなくても仕方ないでしょ?
近くに居すぎて分からなかったのかな?
でも、この後のあの行為でさ……
俺達は、良く分からない関係になったんだよね。
相葉さんは、覚えてないでしょうね……