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21年愛~これからもずっと

第1章 リアル1章 にの目線



心臓が飛び出しそうなくらい、ドキンドキン
してる。

だってさ。

いつも、ふざけてじゃれ合っての抱き付き方じゃ
ないんだもん。

なんで、あなたまでそんな顔赤いのよ?


ニ「あの……」

相「ん?」

ニ「あのさ……これ、何よ?」

相「へ?」

ニ「俺、なんで抱き締められてんの?」



声が上擦ってしまうのが分かるくらい
俺もやっと掠れた声が出た。


相「いや……ぁ。かずくんがさ?」

ニ「俺が何よ?」

相「可愛いから」

ニ「はっ?」

相「だから、可愛いからついッ!」


まーくんが大声で放った言葉は、俺は
どう解釈していいか分からなくて。

思わず、


ニ「俺、可愛くなんかねぇよ!」


って睨み付けたらさ。


あいつが急に



相「かずくん、チューしてみよっか?」




なんて。

とんでもない、爆弾発言を投下してきた。




ニ「は?」



って言うのと同時にグイッと
腕を引っ張られて、そのままあいつの
閉じた瞳が見えて、重なった唇……



!?



えっ……




ちょっと……



まーくん?



あなた、どうしちゃったのよ?


キス……してる?


俺ら。


あいつの暖かい唇の感触に、ぶわぁっと
俺の中の何かが弾けた感覚になった。


……まーくん


何秒重ねてた?


頭が真っ白になりすぎて……

その辺の記憶は少し飛んでる。



ふわっと、離された唇……

 
まーくんは、俺に赤い顔して


相「やっちゃった……ごめんね?」


照れたような、罰の悪いような見たことない
表情してさ。

なんか、そう言って謝ったっけ。


……………………………………………………………


グラスを傾けて中の氷をカランカラン
鳴らしながら。

俺は、記憶にそのままそっと又蓋をした。



……ねぇ、相葉さん


アレは本当に何だったのよ?


今考えてもさ。


やっぱり、あなたの本当の気持ちは未だに
良く分からないんだよ……


遠い、昔の淡い記憶。


多分、俺だけがずっとこんな風に思い出しては
又、記憶に鍵をかけたりの繰り返しでさ。


あなたにとっては、大した出来事でも何でも
なかったんじゃないの?



……だってさ。



その後の俺らは、良くも悪くも本当に
分からない関係に陥っていったからね……





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