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21年愛~これからもずっと

第1章 リアル1章 にの目線


あんたがさ、まだ頭を撫でてくれながら
少しずつ身体を寄せてくるもんだからさ。

なんだか、あんたがもう近すぎて。

体温の高そうなあんたの身体から、
本当に暖かい空気が出てて。

頭の上の大きな掌から伝わってくる。


相「ねぇ、にの……」


頭の上から、また俺を呼ぶあの人の声が
聴こえてきたかと思ったら。

急に、空気が動いた。

引き寄せられていて。

そのまま、ふわっとあいつの身体に
抱き締められていた。

!!

ニ「ちょっ……」

言った瞬間。

顔を持ち上げたら、そこにはさ。

見たことないくらい赤い顔した
あいつの顔があって。

その目と目がお互いにぶつかった。

相「にの……無理してるんじゃない?」

ニ「はっ?えっ……」

相「顔……さっきから赤いから。
 熱あって寒いんじゃないかって……」


…………。


いやいや……


まーくん、やっぱあなたは、まーくんだよ。


違うのよ。

だからさ。

多分、耳まで赤くなってるであろう
俺の今の状態はさ。


そういう事じゃなくて……

えっと……

だから……

なんで、俺。

あんたに、抱き締められてんの?


ヤバい……









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