21年愛~これからもずっと
第2章 リアル2章 相葉さん目線
にのに出会ったあの日は忘れない。
20年以上経った現在(いま)でもはっきり思い出せる。
小さいにのが、俺の所に来てさ。
色々、世話焼いてくれたの覚えてる。
あの頃からさ、ぶっきらぼうのようで、
でも、人一倍周りに気を配る優しい奴なんだって
思ってた。
ちょっと、天然入ってるような不思議ちゃん。
だったよなぁ……
8時だJの頃。
今のにのからは、想像しづらいほど普段は
ぼーっとしてて、大人しかったよなぁ。
だからさ、なんだか、にのに話しかけられた時は
同じ空気を感じたんだ。
こいつとは、馬が合うってね。
それから、ずっとJr.の頃から帰り道が一緒で
友達になっていった感じだった。
シンメだったしさ。
もう、長い時間一緒にいたよな。
一個学年は俺より下なくせに、俺の事やたら
構ってくる変な子だった。
いや……
変な子なんて、言ってんのがにのに知れたら、
「お前の方がよっぽど変だろ。あいばか。」
なんて、キャンキャン吠えられそう。
でもね。
にのは昔から色白でさ、肌も透き通る程綺麗だし
歌もダンスも上手いアイドルのにのは、完璧なんだよ。
そんなにのを昔から知ってる俺は、現在(いま)も
そんなに、見た目も変わらないにのをすげぇなって
尊敬してしまう。
中身も基本、変わらないかなぁ……
変に強情な所も。
俺に対してツンツンが激しい所も。
かと思えば、俺を何かとチラチラ見ながら
知らんぷりする素振りをするとかさ。
舌ったらずな話し方で、一段と声の高いにのが
「まーくん帰るよ」
って俺を必ず誘ってくるとことか。
他にもきりがないくらい、挙げたらたくさん
あるんだけどさ……
俺はさ。
どんなにのも、本当に大好きなんだよ。
だから「大好き」の意味がさ。
俺にとっての大好きはさ……
そういう意味の大好きなんだって。
長い年月の間に色々有りすぎてね。
伝えるタイミング見失ってしまったみたい。