21年愛~これからもずっと
第2章 リアル2章 相葉さん目線
あの日
楽屋で。
翔ちゃんがバカみたいに俺をおちょくって
くるもんだから、俺もむきになって翔ちゃんに
言い返す。
相「翔ちゃん、マジ止めて!クフフッ」
櫻「オラオラァ!」
翔ちゃんが凄い力でソファーの上で俺を
押さえ付けて擽り攻撃するもんだから、
ワ~ワ~騒いでいた。
リーダーなんか、寝てるのにさ。
ニ「ちょっと、うるさいッ!」
突然のかずくんの大声にシーンとなる部屋。
翔ちゃんと俺も、かずくんの方を見たら
ゲーム機投げて出ていく、姿が目に入った。
かずくんは、普段こんな大声上げる事なんか
まずない。
俺は一瞬、戸惑ったけど、かずくんを追いかける
事にした。
後ろから、
櫻「ニノ、ご機嫌ななめちゃんだった?」
って翔ちゃんの声が聞こえたけど、
とにかくあんな風に出ていったかずくんが
気になって急いだ。
扉を開けたら、廊下のすでに遠い所にかずくんの
姿があった。
相「にの~ぉ」
まだ人があちこちにいる中で、とにかく
にのに止まって欲しくて呼び止めた。
あっ!止まってくれた…
って思ったら、スタスタまた早足で歩き出した
かずくんは、曲がり角を曲がって
見えなくなってしまった。
にの、一体どうしちゃったの?
具合悪かった?
もしかして。
うるさい!って言ってたからさ。
翔ちゃんと俺はかなり騒いでたから。
にのの、様子に気付いてあげれなかった
のかも…
そう思ったら居ても立ってもいられなくなって
早足で追いかけた。
どんどん廊下を進むうちに、
人の気配もなくなっていく。
…とそこに、小さくしゃがんでる子どもみたいな
にのがいた。