21年愛~これからもずっと
第2章 リアル2章 相葉さん目線
近付いても顔を上げようとしないにの。
俺は、心配になっちゃって…
相「にの?」
呼び掛けてみるけど。
やっぱり、こっち向いてくんない。
相「どしたぁ?」
しゃがんでるにのはさ、本当に子どもみたいに
小さくて、線が細いし頼りなげに見える。
顔を上げてくれないにのに、だんだん不安になる。
相「さっきの…ごめんね」
「具合悪かったんじゃない?
気付いてあげれなくてごめんね」
顔はにのが手で隠して分かんないけど、
ちょっと髪の毛の隙間から出てる耳が赤いから
やっぱり熱があるんじゃないかって思った。
俺はにのの頭にポンポンって手を置いて
髪の毛を撫でた。
柔らかいキレイな黒髪…
普段から思ってたけど
なんて言うか…
にのは、中性的なんだよなぁ
髪の毛もだけど、肌も本当にキレイだし。
小さい赤い耳も触りたくなる。
………。
あれ?
……なんか
俺
ちょっと
ヤバい……
こんな時に急に
ドキドキしてきたし……
なんだ、これ?
いつもは、こんな風ににのを
触ることないから……
このシチュエーションに、
動揺を隠せない俺。
自分でにのを触っておきながら。
だって
だってさ……
にのは、具合悪いかも知れないんだもん。
相「……にの……大丈夫?」
そう言って俺は衝動的に、まだ
顔を上げようとしないにのを引き寄せて
そっと抱き締めた。
途端に自分の心臓も、跳ね上がって
顔が熱くなるのが分かった。
にのもびっくりしたんだよね?
ニ「ちょっ……!?」
ビクッとしたかと思ったら、さっきまで
頑なに上げようとしなかったら顔を上げた。