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21年愛~これからもずっと

第2章 リアル2章 相葉さん目線



顔を上げたにのと、ばっちり至近距離で
視線がぶつかった。


相「にの……無理してるんじゃない?」


ニ「はっ?えっ……」


相「顔……さっきから赤いから。熱あって
 寒いんじゃないかって」

にの相手に、こんなにドキドキして
しまう自分がこれだけ言うのも、やっとで……

しかも、怒ってる感じは全然ないにのの
俺を見る潤んだ目に、吸い込まれてしまいそう…


今。

 
何考えてる?

俺の行動は、嫌じゃない?

抱き締めたにのの身体からふわっと
優しい香りが鼻を通った。



ニ「あの……」

相「ん?」

ニ「あのさ……これ、何よ?」

相「へ?」

ニ「俺、なんで抱き締められてんの?」


……。


やっぱりそう思うよね。
普段しない行動、やっぱり不審に思っちゃうよね。

俺も、咄嗟にした自分の行動に
自分の頭がついてってないし。


相「いや……ぁ。かずくんがさ?」


ニ「俺が何よ?」


相「かわいいから」


ニ「はっ?」


相「だから、可愛いからついッ!」


ニ「俺、可愛くなんかねぇよ!」


こんなやり取りでさえ、絶対おかしいのに……

今、二人のこの普通じゃない空間が
俺にこんな言葉を言わせたんだ。



相「かずくん、チューしてみよっか?」



言って、すぐに。

かずくんの身体を引き寄せて、
そのピンク色の薄い唇にキスをした。




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