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相side


……やっと。


やっと言えた。


ニノ本人に。


俺がずっと昔からお前が一番大事な
人であり

ずっとずっと大好きだった人、
って事を。


あの日の。

俺がしたキスをニノが
少しでも気にしてくれたらいいなって
思ってたんだけど……


正直、こんなまわりくどい事しなくても
さっさと、伝える事が出来ていたら……


身体を先に重ねる行為に溺れるなんて
事はなかったのかもしれないよね？


だけどさ。


過ぎた過去を、あーだこーだ並べた
所で訂正出来る訳でもあるまいし。


あれで、ニノと繋がってた時は
身体は満たされていたから。
正直、若いときはそれでもいいって
思えてた事もあったよ？


……でも、いつしかさ。


時折、最中にふと見せるお前の泣きそうな
顔に気付いて

身体を重ねるだけの関係なんて
やっぱりしちゃいけないんだって
思い知らされたから、自分から

「もう、止めよ？」

って切り出したんだっけか。



……結果。


今みたいに良く分からない関係になっちゃって。


一番大事な人なのに、

知らないうちに、ニノを傷付けて
いたのかもしれないね


俺はもっと早くに

ちゃんとこうやって告白すべき
だったんだよ。


ごめん。


ニノ。


大好きだ。


本当に……


ニノは？


お前の口からちゃんと聞きたいよ。