
俺のテンちゃん
第3章 20日三度
ガバッ!……ドムッ!
俺はタオルケットを手で跳ね退けて、ベットから這い出るつもりでガッツリ落ちてキッチンに向かった。
キッチンでテンちゃんを見付けて、後ろから抱きしめて言った。
「テンちゃん今日は何日?」
「うぉ!!何だょ起きるの早くね?20日だよ…どぅしたんだよアタル…ってかテンちゃんって誰だよ!?」
ん!?テンちゃんじゃないの!?
抱き心地も声も匂いもテンちゃんだけど…?
俺はテンちゃんのオチンチンを確かめた。
「ぅおっ!朝から何すんだバカ」
有るじゃん!何が問題!?
「テンちゃんじゃないの?」
「はぁ?…お前喧嘩売ってんのか?」
なんかキャラ違う…。抱きしめながらテンちゃんの股間に伸ばしていた手を離して、俺は恐る恐る聞いてみた…。
「…天野…照くん?」
「そうだょ!テルって呼べよ!キモいなぁフルネームに君ってなんだよ!?寝ぼけた事言ってんな早く支度しろ!有給取った意味無くなるだろうが!海行くべ!海!」
工エエェェェェエエ工!!
今度は中身がテンちゃんじゃないのぉ~!?
夢なら早く覚めてくれぇ~っ!!
俺のテンちゃ~ん!カムバァークッ!!
完
