ココロノソラ
第37章 Black 上司 2.5
O side
だよな、我慢なんてしなくていいよな。
潤の方が身長が高いから軽く背伸びをして
唇を重ねた。
重ねるだけで唇は瞬く間に熱を持つ。
「んっ…」
少し空いた隙間に舌を入れてゆっくり絡ませる。
その目…そそられて理性が保てなくなる。
唾液が溢れそうになり、一旦離れる。
「そんな顔するなよ…」
ちゅっとキスをした後、潤が着ていたジャケットを脱がすと
「明日仕事あるんで優しくお願いしますね?」
何て言ってきやがったけど従うはずもなく。
風呂場では長時間にわたり潤の喘ぎ声が響くこととなった。
疲れ切ってベットに横たわってさほど時間がかからず夢の中に行ってしまった潤。
寝顔を隣で見られるだけで幸せ。
潤が入社してきた時、人目置いていた存在だった。
クールでテキパキと仕事をこなす。けれど裏の顔はとんでもなく黒かったりするんだろうなってずっと思っていた。
その予想は見事的中。
ボロを出したタイミングに俺は付け込んだ。
タイミングがきたのが嬉しくて変な方向にいっちゃって酷いことしちゃったけど結果オーライ。
今思えばあれは一目惚れだったんだろう。
手放すことはしない。ずっと隣にいてほしい。
願いを込めてもう一度キスをした。