ココロノソラ
第13章 おかえり。
N side
PM 23:00
とあるマンションで1人。
「はぁ〜… 」
自分のため息だけが部屋に響く。
ため息の理由は恋人が仕事からなかなか帰ってこないから。
いくら仕事だとは分かってるけど
やっぱり寂しさが勝ってしまう。
「しょーさん...」
呼んでも飛び出して来て「ただいま!!」
ともいかず。
俺も我慢の限界。
寂しくさせる翔さんが悪いんだからね。
いつもはリビングで帰りを待つけど
今日は隣のいないベッドに潜り込む。
が寝付けるわけがない。
「ぐすっ...」
とうとう涙が零れた。