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テスト返却日。


斜め前に座っている翔ちゃんをちらちらと見る。


何だかそわそわしてるみたい。



「相葉〜」


先生呼ばれてテストを受け取る。


ドキドキしながらもまだ点数は見てない。


翔ちゃんと一緒にせーので裏返すんだ。



「櫻井〜」


受け取ったのを確認して、翔ちゃんの席へ。



「よし、いくよ...？」


「うん。」



「「せーの！！」」




相葉雅紀 83点

櫻井翔 90点




負けた...。



「いえーい、俺の勝ち！」


やっぱ翔ちゃんには勝てっこないか...。


思ったよりショックが大きい。




片思いする日はまだまだ続くみたい。



「じゃあ、どうしよかなー」


「ん...？」




「雅紀から言ったんでしょ？勝ったらいうこと聞いてもらうって。」


「あぁ、うん。」





翔ちゃんのことだから何パシられるんだろー
購買の限定品買ってこいとかかなぁ。










「雅紀、じゃあさ、俺と付き合ってよ。」





＿ はい ？


「えと...何に？」


「その付き合ってじゃなくて恋愛感情の。
好きです。付き合って下さい。」





冗談ぽく聞こえるけど翔ちゃんの真っ赤な
耳を見たら本気なのかなと思う。



「嘘でしょ...」





「嘘じゃないよ。好き。ずっと雅紀のことが好きだった。」





あまりにも真っ直ぐに” 好き ”って
伝えられるから凄く恥ずかしい。


しかもここ教室 （笑）。



周りがうるさすぎるけど。



「お、俺も！翔ちゃんのことが好き...」




言うつもりなかったけど俺の口がそう言った。



「まじで...？嬉しい...。」





ぱっと笑顔になる翔ちゃん。
いいね、その顔。






これから恋人としてよろしく。
ずっとその大好きな笑顔俺にだけ見せてね。




fin.