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「大野さん、終わりました。」




コピーした書類を釣り本がたくさん散らばっているデスクに置く。




「ありがとぉー」





「あの、大野さんってここの会社何年目ですか？」





「ここ？3年目かなー」




3年！？たった3年で俺の上司！？




「年齢は？」




「俺は29。松本くんの2つ上だね。」




あ、まだ20代なんだ。

普通に30代かと思ってた。




「どうしたの？急に質問とか（笑）
必要なこと以外俺に話しかけてこないのに。」




ふふっ、と笑う大野さんは

何か俺をバカにしてるみたいに思う。




「いやー、大野さんってデスクでぼーっとしてるか俺をパシるかしかしてないんで本当に上司かなー何て思って。」






ちょっと皮肉っぽく言ってやった。









_ 後先のこと、考えずに。