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ココロノソラ

第3章 アイドルとしての顔と、

M side





何台ものカメラに囲まれて、

今となっては作り慣れた笑顔でこなしていく
アイドルという仕事。





「お疲れ様でした~」





休みなんて一切なし。
でも疲れなんて絶対見せない俺のプライド。



「お疲れ様です。今日はあと午後の雑誌の取材だけです。」



「分かった。櫻井、ちょっと外出ようか、」



「?...あ、はい分かりました。」



スタジオを出て駐車場に向かう。




「潤...どうした?」



「翔さんと二人っきりになりたくて...」



「ほぼ一緒にいるだろ(笑)
疲れたか?」



「そうだけど、
いや、疲れてない...」



「あぁ、そうか。...
潤、今日も頑張ったな。かっこよかったよ。」



くしゃっと翔さんの大きな手で頭を撫でられる。



「うん......」





色々なことで思い詰まるとどうも翔さんの温もり、優しさが欲しくなる。




本当は凄い疲れきってるんだよ、



仕事やだ

って。


言葉には出さないけど翔さんは分かってくれる。



「午後の取材...頑張れる?」




「ぎゅってしてくれたら...」




「ふふっ...さっさと終えて帰ろうな。」




泣きそうになる安心感に包まれて

気持ちは和らいだ。



この仕事をしているからこそ翔さんに出会えたから


俺は翔さんのために頑張るよ。



だからご褒美ちょうだいね…?





fin .

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