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貴方だけを愛してる

第9章 漂う闇は果てしなく

O「それで…ニノはこれからどうなるんですか?」

若「計画と違う結果になり、前回同様雅紀が助けに来てくれた。これは大きな変化だ。和也のことをちゃんと見ていてくれる、心配していてくれる人がいる事にきっと気づけた」

爺「和くんが起きたら話をしよう。まーくん、和くんの部屋で目覚めるのを待っててあげてくれないかな?和くんのヒーローはまーくんだからね」

A「うん…どんな事があってもニノを守るのは俺だ。ニノの隣にいるのは俺だよ、絶対に誰にも譲れない」

爺「きっとまーくんが和くんの心を癒せる。和くんのやり直したい過去をきっと新しい思いで見つめ返せるキッカケを与えてあげられるよ」

A「そうなれたらいいな…」

O「大丈夫だ、あーばちゃん。あーばちゃんはニノの王子様だって話してたぞ」

A「本当に?」

O「あぁ。自信を持て」

A「うん…ありがとうリーダー」


みんなの居る部屋を出てニノが寝てる若先生の部屋へ入る

スヤスヤと眠るニノは昔と変わらない

でもその心はずっと傷ついていて闘っていたんだ

A「ニノ…なんで話してくれなかったの?俺は頼りないの?」

寝てるニノに問いかける

どうして俺に話してくれなかったんだろう…

どうしたらニノを救い出せるのだろう…

泣いてるニノなんか見たくない

あんな風に汚されたニノを見たくない

A「ニノ…好きだよ…」

そっと寝てるニノに口付けた

A「ニノ…俺だけを見てて…俺だけのニノになって…」

祈るように抱き締める

あの時俺の心を焼いた炎

ニノを抱いた男たちに感じた思い

消えたはずの気持ちが湧き上がる

A「ニノ…どうやったら俺だけのニノになるの?」

閉じ込めてしまいたい

誰にも触れさせず

誰にも見せず

俺だけのニノになればいいのに…

暗い炎はニノの中にだけあるわけじゃない

俺の中にも確実に暗い炎は燃えていた

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