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貴方だけを愛してる

第11章 どんな闇も君となら

N side


いつも優しいまぁくん

僕を助けだしてくれたヒーロー

でも今僕を捕まえてるまぁくんは誰?

知らない顔…

N「まぁくん…怖いのよ…手…痛いょ…」

こんな風にまぁくんに押さえつけられるなんて…

いつものプロレスじゃない

この顔は…大人の男の顔

押さえつける手もいつのまにこんなに大きくなった?

僕の上に乗る体はまだ未熟なのに…

N「まぁくん…」

A「そんな顔して見てもダメだよ…そんなうるうるのお目目…誘ってるようにしか見えない…それじゃ…美味しく食べられちゃうね…やっとわかったよ…」

N「わ…かった?え?なにを言ってるの?」

A「なんでかずくんばかりが狙われるのか、なんでこんなにも男を惑わすのか…ずっと考えてた。その真っ白な肌…汚したくなるよ…」

まぁくんが僕の体を撫でる

お風呂で洗いっこしたりしてるけど、それとは触り方が違う

A「ぷっくりしたほっぺも赤い可愛いお口も…食べちゃいたい…」

そう言いながら

ぺろっと舐めてくる

N「まぁくん!?やだ…なんで!?」

A「その声だって…やだって言ってるのに甘い…他の男にはやだって言えないのになんでまぁくんには言うの?まぁくんは…嫌なの?」

掴まれてる手首が痛い

ギリギリと力を入れられて爪が刺さる

いつもは黒目がちでクリクリとした愛らしい瞳も今はどす黒く…なにも写していないような底が見えない瞳で怖い

N「まぁくん…かずのこと嫌いになったの?かずがわがままだから…怒ったの?」

ぐずぐずと泣きたくないのに涙が溢れる

N「かず…ごめんなさいするからぁ…ひっく…良い子になるから…ひっく…ぅぅ…怒っちゃやなの…」

A「かずくん…」

いつもなら泣けば、謝れば笑って許してくれるまぁくん

だけど今日は

A「謝らなくていいよ?良い子にならなくても良い。ただ…まぁくんにも教えてよ?かずくんの味をさ…」

僕の涙も届かない

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