テキストサイズ

貴方だけを愛してる

第11章 どんな闇も君となら

A side

可愛い、愛おしいかずくんが泣いてる

可愛い琥珀色の目からぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちる

それをぺろっと舐める

A「かずくんの涙も…しょっぱいんだね…」

いつもなら我慢できる

理性が働く

でも今日は止まらない

全部俺のものにしたい

A「ねぇかずくん?まぁくんね…ずっと思ってたの。なんでかずくんの初めてが俺じゃないのか。処女はアイツらが奪った。童貞だって…あんな女にあげちゃったでしょ?悲しかったんだ…だからさ…」

ちゅっ

可愛くキスを唇にあげる

A「まぁくんの初めて…あげる。俺男抱いたことないからかずくんを抱かせて?そしたら俺の初めてをあげられる。俺の初めて…貰ってくれる?」

N「まぁくんなにを言ってるの!?どうしたの!?意味が…わからないよ…」

A「なんで?」

N「だってまぁくんはノーマルでしょ?男なんか抱きたくないでしょ?」

A「そうだね。ゲイではないね。でもかずくんは欲しい。かずくんの事は抱きたい。ずっと思ってた。これからも…抱いていきたいよ…」

N「かずがいけないの?かずが…まぁくんを惑わせてるの?」

泣き止まない瞳は真っ赤になり可哀想なくらい熱を持ち始めてる

冷やしてあげなきゃ…

そう思うのにもっと泣かせたいと思ってしまう

A「俺はかずくんの全部が知りたい。もしかずくんが男に抱かれたいのならずっと俺が抱き続ける。俺以外に触れさせたくない…。もしかずくんが男を抱きたいなら俺を抱けば良い…。かずくんに触れられる男は俺だけでいい」

もう二度と俺以外の男に触れさせたくない

本当は女にだって触れさせたくはないのだ

全部、全部俺だけのものになればいいのに…

A「俺と一緒に堕ちていこうよ…どこまでも…もしかずくんが闇の中にいるならそこまで俺も堕ちるよ。もし動けないならずっとそこで抱き締めてる。もう…俺だけにして…」

思いが伝わればいい

このドス黒い思いも

愛も

何もかも

全部伝わればいい

息も奪うほどに口づける

絡め取る舌も

吐息も

全部俺だけのものになればいいのにと思いながら…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ