無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

A「普通さ…襲われたらいくら仲良かった人でも嫌いになったり、触られたくないって思ったり怯えたりしない？なのにかずくん変わらないんだ…」

若「それは…変というか…」

爺「たしかに…まーくんが疑問に思うはずだね。いくら信頼してるまーくんが相手でも泣いて抵抗した相手だ」

A「そうなの…その後も変わらなくて…かずくんにちゅーする？って聞くとちゅってすぐにしてくるの…俺…襲ったんだよ？押し倒して無理やりいろんなところ舐めて触って…嫌がってたんだよ？おかしくない？」

若「…和也は覚えてるんだよな？襲われたこと」

A「たぶん…でもお風呂に一緒に入ることもやめないし、ぴったりくっついて寝るのも変わらない。普通襲った相手にそんなに無防備になるかな？」

爺「…かずくんとも話をしないとだね」

あの無邪気なかずの反応と泣いて抵抗する反応

どちらが本当なのか…

それともあの無邪気な反応すら防御反応なのか…

俺にはわからないよ…

ただ俺はドロドロと甘やかして砂糖菓子の様な甘さの中で縛り付けたい

どんな事になっても

かずを独占したい

救いたいんじゃない

もう

愛とか恋とかそんな生易しいものでもない

A「もう二度と…離さない…」

汚い思いが心を染めていく

可愛い可愛いかず

誰よりも純粋で素直で穢れを知らなかったかず

それを汚したやつも

かずが利用しようとした奴らも

絶対に許さない

だからこそ甘やかす

二度と俺以外見ないように

俺以外に

頼ったりしないように

A「はぁ…こんな気持ち…誰にも知られたくないな…」

見上げた空は悲しいくらい綺麗な青空だった