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貴方だけを愛してる

第8章 暗い海

学校も落ち着いてJr.の活動も慣れてきた頃…油断してた

僕に飽きたんだと思ってたいじめっ子は実は違って僕を観察してただけだった

僕の何が好きで

何が大切で

何を壊されたら一番嫌なのかを




その日はレッスンもお休みで学校からそのまま家に向かって帰っていた

ある角を曲がったら…そこに彼はいた

「二宮…今日は行かないの?仕事」

N「…」

「おーい、聞いてる?」

N「…」

「聞いてんのかよ?無視?」

N(しつこいな…ほっとけよ…)

「無視していいの?この人に意地悪しちゃうよ?」

ピラッと見せられた写真には楽しそうに笑って歩く僕と相葉くんが写ってた

N「!?どういうこと!?」

「んーお前さぁ何しても変わんないじゃん?それにみんなお前の味方みたいな感じでさ…だからお前がされたら一番嫌なこと考えたの」

N「え…?」

「お前が俺たちと遊んでくれるんならさ…こいつに何もしない。でも…断るなら…どうしよっかな?」

ニヤニヤと気持ち悪く笑ういじめっ子に気を取られてたらいつの間にか僕の後ろにも人が立っていた

N「…そいつは関係ないだろ!?」

「関係ないね。でもお前はこいつが大事なんだろ?こんな楽しそうにしてるし雑誌とかも一緒に写ってるじゃん。顔も女みたいだし…」

N「相葉くんには関係ない!!!!」

「そんな怒るなって」

「そうそう、二宮が俺らと遊んでくれれば良いんだからさ」

「女みたいなその相葉くん?とお前と…どっちでも良いんだよ?俺らは。ただ遊びたいだけだもん」

本当に気持ち悪い…

何考えてるかわかんないし、なんだよ「遊んでくれれば」って!!

相葉くんのこと「女みたい」なんて!!

「そんなに睨むなよ?可愛い顔が台無しよ?ニノちゃん」

近くの高校の制服着てる男の人に肩を抱かれる

N「さわんな!!」

思わず突き飛ばしたら

パンッ

頬を平手打ちされた

「あーあ、まだわかってねぇの?俺らと遊ぶの。お前が遊ばないんだったら相葉くんとやらが俺らと遊ぶの。どっちがいい?」

N「遊ぶ…ってなんだよ…」

打たれた頬が痛い

それよりも不安が大きい

「んー大人の遊び?」

ニヤニヤ笑う彼らをぐるっと見回す

人数は…5.6人?

でも…僕より年上っぽい人の方が多い

怖い…

逆らったら…何される?

相葉くん…助けて…

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