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貴方だけを愛してる

第8章 暗い海

どこをどう歩いたのかわからない

周りを見る余裕なんてなくて、ただこれが夢だったらと思いながら足を動かしてた

「どーぞ、お姫様」

きゃははは

と、嘲笑う声とともに開かれた一軒家のドア

そのドアは今の僕には地獄の入り口にしか見えなかった

ドンっと突き飛ばされ入る玄関

バタンと閉まった音は逃げられないと告げてるようだった









二階の奥の小さな部屋に押し込まれ囲まれる

これから何が始まるのか分からない

考えたくもない

ただ無心で早く過ぎ去ることを願った









何処からともなく伸びてくる手


脱がされるブレザー


引き抜かれるネクタイ


どれも現実味がなくてモノクロに見えた



カチャカチャ音を立てて外されるベルトも



ジーッと音を立て降ろされたズボンも


自分の事と思えなかった


「さぁ、遊ぼうか」


そこから始まる悪夢









僕はたくさんの男に抱かれた







たくさんの写真を撮られながら

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