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貴方だけを愛してる

第9章 漂う闇は果てしなく

A side



悪夢のような事件が終わり平穏な日々が戻ってくると信じてた

ニノはカウンセリングを受けることになって落ち着くまで週に一回の通院が決まった

俺も心配してくれたカウンセラーさんが遊びにおいでと声をかけてくれてたまに一緒に行くことにした

ニノをもう1人にしたくない

まだ目を閉じると浮かんでくる

幼いニノの真っ白で華奢な体に纏わりつく大人たちの醜い姿

薄ら笑いを浮かべてニノの体に汚い舌を伸ばしてた

ニノの華奢で壊れそうな体に大人の男のペニスが押し付けられてた

あんな凶悪なモノがニノの綺麗な体に突き立てられてたなんて…

許せない

気持ち悪い

汚らわしい

A「ぅう…」

思い出すと嫌悪感からか吐き気がしてトイレに駆け込む

A「げぇ…ぐっ…ふぅ…ぐっぅえ…」

何度も吐いた

吐きながらニノの体を好き勝手に汚した大人が許せず怒りで目の前が真っ赤になる

A「ニノは俺のなのに…」

嫉妬なのか

独占欲なのか

執着なのか

こんな汚い気持ちにどんな名前がつくのか知らない

分かるのは俺の大事なニノを汚した男たちが許せない

ただそれだけだった

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