ROOMMATE
第1章 プロローグ
はぁ…はぁ…「奈緒…もっと締めて…?」
男に求められると、イったばかりの奈緒は膣に力を入れキュッと締めた。
「あああっ…気持ちいいっ…出そうっ…」
腰の動きがいっそう速くなり、乱暴に奥まで突き上げられる。
「あんっ…あんっ…出してっ…遥人!」
出るっ…と言うと男は目を瞑り、奈緒を強く抱き締めて果てた。
ピクッピクッ…
身体の奥で、じんわり広がる彼の熱と律動を感じる。
幸福感で満たされる瞬間…
二人は抱き合ったまま激しくキスをする。
彼の手が頬に触れた。
「ごめんな…」
どうして謝るの…?
「私は大丈夫だよ…。ありがとうね」
口に出した途端、抑えてた感情が押し寄せてきて
涙がこぼれそうになる。
さよなら…
泣いているのを隠そうと思い切り抱きつくと
首元からは彼の優しい香りがした。