ROOMMATE
第1章 プロローグ
「だめっ…いっちゃうから…ああっ優しくして!!」
まだイきたくない…
もっと、もっと乱れさせてよ…
何も考えられなくなるくらいに。
迫りる予感に身を委ね、心の中で名前を呼ぶ。
好き…大好きだよ…遥人!!
「あっあっ…んんん…もうダメっ…いく!」
ビクンッ…ビクンッ…
奈緒は大きく身体をうねらせ
声を震わせながら絶頂を迎えた。
「んんっ…ねえ…ぎゅーして」
お願いだから…側にいさせてください…
不安と虚しさで胸がいっぱいになり、目の奥が熱くなる。
「はぁ…はぁ…どしたの?」
男は動きを止め、息を整えながら尋ねた。
「はぁ…ううん…ごめんね先にいっちゃって…」
「じゃあ俺もそろそろイクかな…」
男は身体を起こし再び動き始める。
抱き締めてくれないんだ…
浅く速いピストンは、彼が早くイきたい時の動き方だった。
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