テキストサイズ

大型犬との同居~Sequel Of Story~

第4章 ~続くすれ違い~

◇道中◇

-郁視点-

「先生、いったいどうしたんだ…。」

翌日の朝。

僕は、犬飼先生に会いに梅田マンションへ向かっている。

「先生が、仕事と頂上エリカ先生の小説を断るなんて…。」

犬飼先生は、担当初日から今まで仕事を断った事が一度もなく、全部引き受けてきた。

さらに、仕事に私情を持ち込むのは嫌いなのと、駄々こねてもBL本をチラつかせれば即釣れる。

そんな先生が、初めて仕事とBL本を拒否。

「おまけに、昨日は通話越しで泣いていた」

きっと、先生にとって仕事とBL本を拒否する程の、出来事が起きたんだろう。

「先生が、そうなる程の理由って言えば…。」

大喜君絡みが濃厚。

その証拠に、先生のスマホにいくらメールと電話しても連絡がつかなく、家の電話も繋がらない、大喜君のスマホにメールと電話しても連絡つかない。

「絶対に、大喜君絡みだな…。」

あと、少しで梅田マンションに着く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ