貴方の涙は俺が拭くから ON
第10章 吐き通せなかった嘘3 智
「ねぇ・・・そんなに俺に見られたくないの?それ」
「じゃあ、何で 俺ばっか描くのよ?」
「アンタのそーゆー態度がどんだけ俺を悩ませるかって、・・・わかってないの?」
「何でもいいからさ・・・俺を納得させてよ」
「俺の事なんか、眼中にない、って・・・
俺の事なんか、好きじゃない、嫌いだって・・・ハッキリ言ってよ」
「ずっと黙ってるつもり?・・・じゃあ、部屋に入れたりしないで あのまま帰せばよかったのに・・・」
何も返事をしない、てゆーか出来ない俺に向かって
どんどん言葉をぶつけてくるニノ
顔は笑ってんのに 声は笑ってない