貴方の涙は俺が拭くから ON
第11章 吐き通せなかった嘘4 ニノ
4-1
大野さんの瞳の色がぐんと優しくなる
「ニノは特別なんだよ・・・子供の頃から」
「・・・・・・」
「何だか妙に落ち着いてたり、大人っぽく見えるとこもあるのに、俺の前じゃいつもコロコロ笑って、ふざけて、甘えて・・・何だコイツ、すげー可愛いなぁ、って」
「・・・・・・」
「いつの間にか・・・大人になってたんだよなぁ・・・ま、たいしてでっかくはなってないけど」
「ふ・・それ大野さんが言う?」
「うるせーよ。ほとんど変わんないだろ」
「2cmの差は 大きいと思うけど?」
「言う程変わんねぇよ。ほら、目の高さほとんど一緒・・」