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貴方の涙は俺が拭くから ON

第11章 吐き通せなかった嘘4 ニノ



そう言って 大野さんが俺の目を覗き込んだ時、
目だけじゃなくて、唇も超至近距離にある事に気づく

俺がそれに気づくのと同時に 大野さんも気づいたのがわかって 互いの目が泳ぐ


まだ二人とも“好き”って言ってない
だけど ・・・いいよね?
 
俺たち二人とも もうあの頃みたいな子供じゃない

言葉にしない気持ちもわかり合える


俺は ゆっくりと瞼を下しながら 唇を寄せて行った




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