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貴方の涙は俺が拭くから ON

第18章 変われない関係6 智


6-2

「んじゃ、お邪魔しました」


スニーカーを履いて、玄関床の大理石に爪先をとんとん打ち付けてから
ジーンズのポケットに両手を突っ込んで、ニノが首を傾げるようにして笑う


「うん、気を付けて」
「あんがと・・・じゃあね」

「うん・・・ん?」


電話でも、こうしてごくたまに会った時でも
最後はいつもさらっと終わるニノが 今日はちょっと違う感じ


「・・・どうかした?あ、何か忘れ物?わかった、ゲームだろ」



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