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貴方の涙は俺が拭くから ON

第18章 変われない関係6 智



リビングへとって返そうとすると

「あ、違う違う」

そっと腕を掴まれて

「忘れ物・・・つーか、心残り?」

ゆっくりと俺の背中に腕を回す

まるで俺を怖がらせないように、としてるみたいに
優しく優しく、そっと包まれる



「も少しだけ、こうしていていい?何もしないから・・・」
「・・・・・・」


はぁ、って吐かれる熱いため息に
俺の心臓がきゅん、と鳴る




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