貴方の涙は俺が拭くから ON
第2章 スケッチブックに隠された秘密2 智
なんて
周りの評価とは全然違う風に見えたのは
明らかに ニノが俺に、
俺だけに気を緩めて
柔らかな内側に触らせてくれてたからだ、
ってことに気付いたのは、
ずっと後になってからだった
あの頃は良かったよなぁ
俺は とにかくニノの事が可愛くてたまんなくて
ニノも俺に一番懐いてくれてた
周りにも 息がピッタリないいコンビだと言われ、
二人でのロケは いつも笑いが絶えなかったし
何も考えず、お互いに、好きだ好きだと口にしてた
数年後、そんなことを言えなくなる日が
来るとも思わずに