テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第20章 忘れられない過去2 ニノ


2-2

「ごめん、今週の水曜日のこの仕事、他に動かしてくんない?」
「え・・・どうかしたんですか?」

「どうしてもどうしても外せない用事が出来ちゃって・・・ホント申し訳ないけど
先方がイイなら、俺はどの日のどんな時間でもいいから」
「わかりました、二宮さんがこんなこと言うの珍しいですからね、調整してみます」

「悪いね、いつもありがと」
「いえ、これも仕事ですから」

先方とのすり合わせだけじゃなく、場所も押さえ直したり、他の仕事との調整もある。

ホントは面倒だろうに、嫌な顔ひとつせずに
引き受けてくれるマネージャーに頭を下げて 
俺は俺でその日の段取りを確認する




ストーリーメニュー

TOPTOPへ